アドセンスの審査が通り、ある程度ブログの運営に慣れてきた頃、まれに遭遇するのが「アドセンスのクリック単価が一桁(1〜9円)」という悲惨な状況。
せっかくクリックしてもらったのに、単価がたったの一桁って悲しすぎませんか?これってブログ運営の何かが間違ってる?それともアドセンスのバグ?表示がおかしいだけ?色々考えてしまいますよね。僕も遭遇したことありますが、「えっ?」ってなりましたw
今回は、そんな事象に遭遇してしまったあなたに向けて、原因や解決策についてお伝えしていきたいと思います。
こんな事が書かれてます
アドセンスのクリック単価1桁って低すぎ?
クリック単価がたったの数円。目を疑ってしまうような単価ですが.....ご想像のとおり「低い」といえます^^;
僕の経験上ですが、エンタメをはじめとした一般的なジャンルに関しては、20〜30円ほどのクリック単価に収まることが多いです。ですので、それを下回っている場合は低いと感じます。
ただ、低い単価ではあるものの、決してありえない数字ではありません。極端な話、「1円」というクリック単価だってありえます。(実際に遭遇したこともあります)
なぜこのような事がありえるかと言うと、普段僕らががGoogleアドセンスの報酬としていただいている金額の原資のありかを知ることで理解できます。
クリック単価一桁の原因は?
上の続きになりますが、アドセンスの原資となっているのは、各広告ユニットに表示される広告主の支払っている費用です。アドセンス広告は、ブログに貼り付けてしまえば自動的に広告が表示されるので、裏側について知らない方もいらしたりするのですが、配信されている広告の背景には当然、その広告主たちがいるんです。
僕自身、広告掲載を依頼する側(広告主側)で利用したこともあります。キーワードごとに入札単価を自身で決め、同業他社との競争で最終的な単価が決定するのですが、掲載の限度額を決める形なので、その範囲内で高かったり・低かったりします。
クリック単価はマーケットの影響を受け、キーワードに入札する広告主や広告主が支払ってもよいと考える金額など、さまざまな要因によって決まります。マーケティング担当者が予算を振り分ける各四半期の前半には、クリック単価が低下する可能性があります。
広告主の入札単価は季節的な影響を受ける場合があります。たとえば、小売業の広告主は、1 年のうちで売り上げが伸びる傾向にある時期に入札単価を引き上げることがあります。また、各四半期の前半には、クリック単価が低下する可能性があります。サイトの対象ユーザーも考慮してください。たとえば学生向けのサイトであれば、夏季休暇の時期にはトラフィックの減少が予想されます。
このように、Google公式でも同様の記載されています。
前置きが長くなりましたが、クリックされた広告の入札単価が低いために、あなたのクリック単価が低くなってしまう、というカラクリです。
クリック単価を改善する方法は?
結論から言いますと、今あなたのブログやアドセンスの設定に、何か手を加えるような改善策はありません。前出の通り、広告主ありきですので、こちら側で出来る小手先のテクニックはないんです...。
ただ、クリック率を改善していくための策がないわけではありません。ブログ運営の方向性によっては、改善させることが可能なので、こちらの方法を試してみていただきたいと思います。
1、広告主側の入札単価が高いジャンルの記事を扱う
入札単価の高いキーワードを狙えば、こちらのクリック単価上昇も期待できるのは先程書いたとおり。ただ、どういうキーワードの入札単価が高いかはこちら側からはわかりませんよね。そこで今回は正確な単価を知らずとも、単価の高いジャンルを見極める方法をお伝えしたいと思います。
それはずばり、「販売価格の高いものを狙え」です。分かりやすいところで言えば、不動産、車、高級○○、みたいなところはクリック単価が高くなりやすいです。また、クレジットカードや金融商品などは販売価格では計れませんが、長い期間かけて消費していくものなので、こういったものも高くなりやすいです。
この法則で考えることで、「入札単価の高い=クリック単価が高い」広告表示に繋がりやすくなります。
漠然と考えるのが難しい場合には、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)の取扱案件を眺めてみるといいです。大手ASPの「A8.net」なら、幅広いジャンルのプログラムを扱っていますので、広告案件を眺めて見ると色々発見がありますよ^^
2、専門性の高い記事を扱う
エンタメ系の記事など、専門知識をあまり必要としないジャンルについてはクリック単価が低くなりがちです。言葉を選ばずに言うと「誰でも書ける記事」なので、ライバルも増えやすく、記事としての価値が薄まってしまいます。そうなると、広告を掲載したい広告主(需要)に対して、広告を出せる場所(供給)が過多になるので、クリック単価が落ちるわけです。
また先程の1の法則に当てはめると、誰でも書けるジャンルの商材は「販売価格が安い」ケースが多いため、こちらの面からも単価が上がりづらいと言えます。
そうならないためにも、少しでも専門性の高い記事を書き、「誰でも書ける記事」から脱する必要があります。
おわりに
今回は、「アドセンスのクリック単価が一桁」という現象について、その原因や解決策についてお送りしました。
僕が1桁を経験したときも、その数字を見てほんとに驚きました。そして、色々無駄に調べたりしてあがいたものの、何も解決しません。ただただ無駄に時間が過ぎるだけです。ほんと時間を無駄にしました...w
あなたにはそうなってほしくないので、「クリック単価が低いのはしょうがない」と肝に銘じていただき、今回の解決策を取り入れていってほしいなと思います。焦らず慌てず、今後の方向性をじっくり考え前進していくようにしましょう。