こんにちは、飲食店さんの集客サポーターことざんぷです。昨日早朝に発生した博多駅前で起きた道路陥没、物凄い状況ですね。映画の世界を見ているような、そんな感じがしました。博多周辺の土地勘がないので、どのくらいの感じなのか、正直現実味がないのですが、映像を見る限り相当なインパクトがありそうでした。現に、ライフライン復旧の目処が立たなかったりと、近隣は大パニックの様子なので、一刻も早い状況回復を願うばかりです。
そんな博多駅前の道路陥没の原因と言われた、地下鉄工事の方法に注目が集まっています。その名も「ナトム工法」。名前からは、どんなものなのか全く想像もつきません。そこで今回は、「ナトム工法って何?」というテーマで、その特徴や原理についても調べてお伝えしていきたいと思います。
ナトム工法とはなんぞ
なんか、名前に少年心を
くすぐられるのは僕だけでしょうか。
いやいや、
そんな事を言っていてはいけませんね。
なんとなく、男らしさというか
カッコよさを匂わせる名前だなと感じました。
ナトム工法、一体どんなものかというと
掘削機でトンネルを掘り進めながら内壁にコンクリートを吹き付ける工法。
だそうで、硬い岩盤を掘り進めるのに
適している方法なんだそうです。
これは、山岳トンネルを掘り進める際にも
採用されている工法なんだとか。
素人には想像もつかないのですが、
掘りながら壁を作るなんて、
そんな未来的な方法が存在するんですね!
一般的に掘削でイメージするのは
円筒状のマシンで掘り進めるあれですが、
その方法だと、硬い岩盤を掘り進めるには
あまりよろしくないらしんですね。
硬いから一定の断面を維持出来ないとか。
包丁で食材を切る時をイメージすると
分かりやすいかもしれません。
切れ味鋭い包丁でスパァっと切れば
なめらかな断面になりますし、
刃こぼれひどいなまくら包丁で切れば
がたがたな断面になってしまいます。
ボーリング調査で、
硬い岩盤が見つかっていたそうですから、
それを受けて、福岡市は
ナトム工法を採用したということですね。
ナトム工法の特徴や原理は?
先程もお伝えしましたが、
硬い岩盤に適しているナトム工法。
掘り進めながらコンクリートを
吹き付けていくのが最大の特徴です!
具体的にどの様な工程なのかと言うと、
掘削したトンネルが崩れるのを防ぐため、約1メートル掘るごとにコンクリートで固める作業を繰り返す。
1メートルごとって...
なんだか途方もない作業のように
感じるのは僕だけでしょうか^^;
今回の延伸工事だけではありませんが、
普段快適に利用しているものの影には
支えてくれている人々の力がなければ
成立しないんだと、再確認させられます。
またこの作業を行うことで、
地層に応じて断面の形や大きさを変えることができ、シールド工法よりもコストが安いとされる。
このようなメリットもあるようです。
岩盤の硬さに適した工法でありながら、
更にはコストカットにまで繋がるとは
19年3月の工事完了を目指して、
24時間体制で行う程のピッチですから、
博多駅周辺で行われる延伸工事としては
最適な方法だと言えそうです。
ナトム工法のより詳細な情報は
下記サイトでご覧いただけます。
地下鉄七隈線...他に案はなかったのか
とは言え、起こってしまった
あれほどの規模の事故。
他に防ぐ方法は無かったんでしょうかね...
昨夜のニュースで、専門家の先生も
「博多駅周辺の地盤は複雑...(略)」
とおっしゃっていましたが、
そうなのであれば、
「地下鉄ではなく高架させた路線」
という案が出ても良いのではと、
思うのは私が素人だからなのでしょうか。
それとも、ただの結果論でしょうか。
そりゃあ、地下鉄よりも莫大な費用が
掛かりそうなのは容易に想像つきますが...
「現場の映像からは、陥没した穴に大量の水がたまっている。上下水道は図面があり、トンネルの掘削の際には試し掘りをしながらかなり注意深く作業を進めているはずなので、上下水道にあたったというよりは地下水が流れる地層にぶつかったことが考えられる。この地域はかなり昔には川が流れていて水を含んだ堆積物が複雑に積もっていて、大量の水で道路の下の土砂が流出したことが道路の陥没につながった可能性がある」
(引用元:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161108/k10010759511000.html)
幸いにも、被害者0との事。
自治体の早期の対応があったからでしょう。
本当に素晴らしい事だと思います。
今もまだ復旧作業真っ只中。
二次災害が広がらないためにも、
一刻も早い回復を願っています。
まとめ
- 博多駅陥没の原因と言われる地下鉄延伸工事の「ナトム工法」が気になる
- 山岳トンネルなどにも採用される、硬い岩盤向けの合理的な方法
- 地下鉄延伸ではなく、地上に作る事は出来なかったものか